慈愛の女神のように


かつて、看護のあり方に変革をもたらしたナイチンゲールの功績に感化されて、自分もまた看護師になって看護の社会に尽くしていこうと考えるようになる方がおられるでしょう。ナイチンゲールは生前、病気やケガで苦しんでいる方のために尽くすことのみならず、現代、看護師として働いている方たちに、世代を超えて看護師がいかにして世の中に必要であるのかを問いただしたように感じることはあながち大げさなことではないのではと思うのです。ナイチンゲールが居たからこそ、看護学校での授業で「ナイチンゲールのように多くの患者に幸せをもたらせるように頑張りましょう」という講師の言葉を聞く看護学生がいるのだと思い、看護学生が看護の担い手としての鑑であるナイチンゲールを目指すことが、取りも直さず患者に心の通う看護を提供していこうという気持ちを喚起させていくことになると思うのです。
いつもの看護を患者に提供している看護師が、患者から感謝の言葉をかけてもらうことがあるでしょう。その言葉を聞いた看護師は、よりいっそうやりがいを感じて仕事に励むことができるのだと思います。